未来を創るスペシャリストへ
キャリア18年
平成15年入社。1年半の営業部所属を経て開発部へ。
潤滑油の開発メンバーとして時にはサーキットへも足を運び、レースチームのアドバイザーとして活躍。収集した膨大なデータから、使用した車の今とその先を読み取るオイルのプロフェッショナル。
どのようなフィールドでも変化を楽しみ、全力で取り組む姿勢が、更なるチャンスや周囲からの支持を勝ち取っています。
「予測する力と読み取る力。ノウハウは体で覚えるもの。」
技術部に入ると、分析機器の使い方をマスターする事やデータを読める様になる事から始まります。かなり沢山の分析機器がありますし、分析は予測してから始まるので、その予測が出来る様になる事が必要です。
測定値を予測出来るスキル、出たデータがまちがっていないか判断出来るスキル。これは分析とものづくりを一緒にやっている和光ならではの所かもしれません。
そのためには、経験値をひたすら増やす事。意味の無い試験をやらないために体で覚えて行く必要があります。色、においのほか車のどこで使われたオイルなのかによってオイルの状態に違いがあります。例えばレース場で採取する油。次の走行に活かす為にはどの試験が必要かを沢山ある試験の中から瞬時に決める、というスキルが必要です。
繊細な作業を繰り返す日々の中、実験室とサーキット場というフィールドを行き来し、情報を体に叩き込む事で得たスキルは後輩へと繋がって行きます。
技術部は全員が職人。それぞれが尊重され、得意分野で協力し合う仲間。
年齢やキャリアの尊重は社会人としての範囲でたしかにありますが、人ぞれぞれ得意分野もあります。皆一人の技術者として尊重されているのが技術部のスタンスです。この分析ならあいつだろう、というような事もあります。
経験を重ねた僕らがすべき事は、誰がどの機械をよく使っているとか、どの機械がどういうデータを出して来るとか、広い目で見て行く事でしょうか。何か案件が発生したとき、何をすべきか決める事です。
積極的に取り組む姿勢こそが和光ケミカルの「高品質」を支えている。
WAKO'Sには、大手さんに決してひけを取らない種類の機器があります。日本で数台しかない分析器もあります。1種類が何個あるかって話になると規模の話になってしまいますけど(笑)。
しかし高品質を追求出来る理由をあげるとすれば、ひとつは品質管理と性能評価の機器の両方を持っている所です。世の中にはそれぞれ専門におこなっている業者さんもいますので、企業内で保有するとすればたいていはどちらかだったり、または外に発注する事が多いでしょう。
そしてもう一つは、先にもお話しましたがWAKO'Sはものづくりと分析との両方に積極的に取り組んでいます。他にはあまり無いスタンスだと思います。結果、この両方の設備がないと成り立たない。
WAKO'Sがお客様の要望にスピーディーに答え、品質の追求も可能にしている理由の一つです。
自由な発想と整った環境。日本で一番幸せな技術者。
技術部はものづくりの部所なので、自由な発想でものを考えられるように、という事からゆったりとアイデアを考える時間を与えてもらっています。
確かに戦略的な納期に追われる事はありますが、長いスパンで作りたいと考えたものを作って行ったり、自分の発想を突き詰めて考えられる。純粋に自分たちが形にしたいものを形に出来る環境を与えてもらっている。潤滑油の開発をやって行く中では非常に恵まれた環境にしていただいています。
おそらくWAKO'Sの技術者は日本で一番幸せな技術者なんじゃないかなって思います。
新製品開発は技術者のアイデアの他に、営業部との会議でも決まります。
営業は直販体系をとっているので、良い声も悪い声も直に営業に来ます。こういったお客様の声や今までの営業経験などふまえた上での判断を、技術部にぶつけてもらいます。
その意見をもとに製品を作っていくのがWAKO'Sの製品構成だと思います。
また、WAKO'Sの製品作りの考え方に「愛車10年」というものがあります。WAKO'Sのエコに対する考え方は、一つのものを長く使う事。さまざまなご要望がある中で、もしその製品を使う事によって車の寿命を縮めるような事になれば結果的には裏切る事になる為、慎重に吟味します。
また、製品に付随する背景、地球環境に対してどうなのか、自動車の今の現状、潤滑油がおかれている立場、そういった事をふまえて一つの商品を作るので、さまざまな側面からお客様に説明が出来る様に根拠を持った製品作りと営業への説明を行っています。WAKO'Sは「潤滑油の総合コンサルタント」としてお客様と日々接していますので、営業のスキルアップにもつながるように、という思いも込めています。
これから入社する新人技術者へ伝えたいメッセージ。
今の学生さんにアドバイスするとしたら、WAKO'Sにかぎらずどの会社に行っても新しい仕事を始める事にはかわりありませんので、基本をマスターしておく事だと思います。和光は潤滑油の会社ですが、タイヤ屋さんに行けばタイヤに関わる分析、ホイール屋さんならそれに関わる事、場所が変われば行う分析もかわりますが、基本はきっと変わりません。そして熱意をもって真摯に取り組む姿勢があれば、どんな場所でもやって行けると思います。
あとは沢山遊んでおけばいいのではないでしょうか。私はバイク乗りなのですが、学生の頃は長い休みがありますよね?ツーリングとかもっと行っておけばよかったなと思います(笑)。