技術部 関山 夏実

WAKO'Sを選んだ理由は何ですか

学生時代は、化学専攻で修士と博士課程の5年間は、環境負荷の少ない生分解性プラスチックに関する基礎的な研究を一貫して行っていました。その過程で「自分の考えを落とし込んだ製品を作り、使った人の反応を見てみたい」と思うようになりました。

当時の趣味が不動オートバイのレストアだったので、WAKO’S製品をよく知っており、専攻していた化学と趣味の2つが結びついたことがきっかけでWAKO’Sの選考に申し込みました。

最初の面接で、現在の上司から「君はこの会社で何をしたいの?」と志望動機を問われ迷わず「“川上”といえる基礎研究から、入社後は“川下”の製品開発をしたい」という思いを伝えたところ、最終面接の前に「実際の現場を見てください」と言われました。実際の現場というのはサーキットのことで、主戦場とするSuper GTの車両に製品の試作品を提案、使用後の分析からすぐに方向性を確認するというスピード感のある開発の現場でした。さらに開発担当者が、レースチームスタッフと密にやり取りをしているのを見て、自分のやりたかった「直接反応の帰ってくる開発」がここにあると確信しました。

今の仕事の内容は何ですか

入社5年目となる現在は、潤滑油、ケミカル品問わず、様々な製品の開発に携わらせてもらっています。入社前に見た開発の現場であるサーキットに実際に出向き、試作品の提案から考察・次期提案品の検討も行っています。また、開発で得られたデータをもとに、新商品の開発や、既存の商品を現場の要望や時代の変化に対応して改良を進めることも重要な仕事の一つです。

今の仕事のやりがいのある所を教えてください

開発・改良に必要なのは単に「モノを作るスキル」だけではありません。何を作ってみたいか、どんな内容の商品に作りあげたいかなど、常日頃から想像し情報を集めにいくフットワークの軽さが求められます。私はその答えを、自分の好きなモータースポーツの現場で探したいというテーマを持ち、日々サーキットへ足を運んでいます。当社にはモータースポーツ業界専門の営業部門「モータースポーツ事業部」があり、一緒に行動すると、チームスタッフと同じようにレースを内側から見ることができます。この特別な環境で色々と見聞きしていると、時間と戦うプロが求める物が少しずつ見えてくるような気がし、よりレースが楽しいものとなりました。営業部門と技術部門が部門の枠にとらわれずともに足を運ぶことができる環境は、当社が[自社開発・自社販売のメーカー]だからこそです。

経験値の少ない私には、まだ現場で起きていることと未来の商品が結びつかない状態ですが、チームスタッフから「君の開発したのは良いオイルだよ、ありがとう」と言われることがありました。感謝されたいわけではないですが、商品を作り上げていく過程には多くの人とのやり取りがあって、一人でも自分の開発で喜ぶ人がいることにやりがいを感じます。

入社して印象深い事は何ですか

WAKO’Sでは安心して働ける環境作りとして社員を守ることだけでなく、その家族も守るという社風を持っています。その一環がディズニーやハワイへの社員招待旅行です。この社員旅行では社員だけでなく、その家族も招待され、家族も仕事に対して安心感を持ってもらうことを常に考えている会社だと知りました。入社前に社風を把握することはできませんでしたが、入社してから知ったこの社風は一番印象深く感じることです。

働く魅力は何ですか

学生時代は有機化学の勉強をしていたので、工業製品についてはまったくの畑違いと感じていました。一から勉強しなおさなければならない事も多く、正直大変でした。 車やバイクが特別に好きというわけではなかったため、エンジンオイル、グリースについてわからない事が多かったのですが、入社してすぐに研修があったり、わからない事や迷いがあると上司や先輩がアドバイスをくださるので、苦労はありましたが不安はありませんでした。

WAKO'Sで働く魅力は何だと思いますか

今の仕事の進め方は指示を受けてからやるような仕事はほとんどありません。よって自分で考えて実行に移すことが求められています。またそのために会社として「やりたいことがあるなら挑戦しなさい」という風土があります、私のような若手でも情報収集や検証のためにサーキット出張が許容され、自分がやってみたい、やるべきだと思う内容をすぐに実行に移すことができます。結果を出すための行動に対して、よい意味で自由度が高いことはここで働く魅力だと思います。

休日はどのように過ごしていますか

学生時代からのバイク好きが高じて入社後に大型二輪免許を取得し、仕事の関係で知り合ったお店で購入したバイクに乗って昨年まではツーリングを楽しんでいました。ただツーリングを楽しむだけでなく、自分が開発中の製品の試作品を自ら試用して実車評価を兼ねたりもしていました。

今年のはじめに長女が生まれたことで生活は一変し、ツーリングをする機会も減ってしまいましたが、これまで見たことのない表情を毎日見せてくれるのが今の楽しみです。

今後のステップ

商品開発は分析力、プレゼンテーション力だけでなく、関係者とのやり取りを円滑にするコミュニケーション能力が必要になります。まだまだ力不足でやりきれないところはありますが、それらを少しずつでも習得し、WAKO’Sの開発として一翼を担う存在になりたいと考えています。
技術部イメージ

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